【浜松市】業務用エアコン修理|ガス漏れ検査|窒素加圧試験中に配管破断、冷媒配管を全面やり直した珍しい事例
①依頼背景
浜松市の現場にて、業務用エアコンのガス欠異常が疑われる症状が発生し、点検のご依頼をいただきました。
運転時の能力低下とエラー表示があり、冷媒不足の可能性が高い状態でした。
冷媒漏れが疑われる場合、原因箇所を特定せずに冷媒を補充しても再発するため、今回は窒素加圧による気密検査で冷媒配管の健全性を確認する方針で作業を開始しました。
②概要(場所・症状・設備)
【場所】 浜松市
【対象設備】 業務用エアコン(冷媒配管含む)
【症状】 ガス欠異常・能力低下
【点検方法】 窒素加圧による気密検査
【最終対応】 冷媒配管の全面やり直し
表面上は通常のガス欠点検案件でしたが、結果的に配管自体の劣化が進行していたケースでした。
③診断
冷媒を回収後、配管系統に窒素を加圧し、圧力保持による漏洩確認を実施しました。
これは冷媒漏れ点検における標準かつ最も確実な検査方法です。
加圧開始直後、圧力の保持ができず、同時に配管の一部からピンホール状の漏れが発生しました。
さらに圧力が加わったことで、劣化していた配管が耐えきれず、配管が裂ける形で破断しました。
結果として、配管内部の腐食・劣化がかなり進行していたことが明確になりました。
④原因特定
原因は、長年使用された冷媒配管の内部腐食および肉厚低下です。
外観上は大きな損傷が見られなくても、配管内部では結露水や環境条件により腐食が進行することがあります。
今回は、
- ピンホール発生
- 窒素圧力による破断
という形で、配管がすでに実用強度を失っていた状態であることが露呈しました。
点検中の破断という結果にはなりましたが、もし運転中に破断していれば、突発停止や大量冷媒漏洩につながるリスクがあったと判断できます。
⑤修理方針
この時点で部分補修は不可能と判断し、冷媒配管の全面やり直しを修理方針としました。
局所補修を行っても、別箇所から同様の漏れが発生する可能性が高く、根本解決にはなりません。
- 既設劣化配管の撤去
- 新規冷媒配管の敷設
- 気密再検査・真空引き・冷媒充填
までを一連の工程として組み直し、長期的に安定運用できる状態への復旧を優先しました。
⑥作業工程
- 冷媒回収および配管状態の再確認
- 劣化配管の撤去
- 新規冷媒配管の敷設・支持固定
- 窒素再加圧による気密検査
- 真空引き・乾燥処理
- 規定量の冷媒充填
- 試運転および運転データ確認
配管更新後は、圧力保持も問題なく、漏洩兆候も一切見られませんでした。
最終的には、更新前よりも信頼性の高い状態で復旧しています。

窒素を冷媒配管側にかけていきました。

少しずつ圧をかけていきます。

どうやらこの配管ラック内で漏れの音を確認。

銅管がかなり腐食していることを確認。

漏れ箇所を切って溶接し直しました。配管サイズが38インチです。

人力では全然配管が重くて持ち上がらないので、木の板を挟んで溶接しました。
その後、再度窒素を入れて耐圧。

今度は、他箇所から漏れ出し配管破裂。

⑦結果確認
- 冷媒配管:全面的に更新完了
- 窒素気密検査:圧力保持良好
- 運転確認:冷暖房とも正常動作
結果として、当初の「ガス欠異常」は配管劣化が根本原因であり、今回の修理により再発リスクを根本から排除することができました。
点検中の破断という事象は珍しいものではありますが、裏を返せば、それだけ劣化が進んでいた配管だったということでもあります。
⑧判断ポイント・CTA
今回の事例からお伝えできる重要な点は、
冷媒漏れの原因は機器本体だけでなく、配管側にあるケースも少なくないということです。
また、窒素加圧試験は安全かつ標準的な点検方法であり、
点検中に破断が起きたということは、運転中に同様の事態が起きる可能性も十分にあった状態だったと判断できます。
浜松市周辺で、
- 業務用エアコンの効きが悪い
- ガス欠異常が出ている
- 古い配管を使い続けている
といった状況でお困りの方は、機器だけでなく配管系統まで含めた診断が重要です。
同様の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

