器の大きい人とは その2
器が別格な人とは、どういうわけか対立が長く続かないもの。
普通なら敵になって終わるような場面でも気づけばその相手が協力者となっている。
理由はシンプルで、最初から相手を潰そうとは思っていない。
違う意見を持つ人ほど、よく見てよく聞く。
例えば、重要な会議で強く反対意見を述べる人がいたとする。
普通ならなんだあいつはと角を立てるところ。
だが、器の大きい人間は違う。
なるほど、そういう見方もあるな。と一度受け止める。
その上で、じゃあもっといい案を一緒に考えてみないかと誘う。
押し返さず、巻き込む。これが大きな違いなんだ。
相手は驚く。
攻撃したつもりが否定したつもりが仲間として扱われるからだ。
そこで心がほぐれ、いつの間にかこの人の力になりたいと思うようになる。
敵対していた関係が、一気に信頼へと変わる瞬間である。
器の別格な人間のすごいところは、この流れを自然にできるところだ。
自分の正しさを押し付けず、相手の存在をまず認める。
その懐の深さが人を惹き付ける。
だから一度味方になった人間は、強固な支えになる。
まるで結束が強いチームのように互いの欠点を補え合えるようになる。
敵に回せばその周りにいる多くの見方たちも同時に敵にすることになる。
逆に味方につければこれほど心強い存在はない。
相手を否定する前に一度受け止める。
これだけで世界の見え方は大きく変わる。
続きは次回…

