覚悟を磨く習慣
人生は決して平等ではない。
だが、ゼロからスタートしてもトップに立つことはできる。
私自身、京都の田舎から名古屋、浜松に来て金もコネもゼロの出発点からコツコツと積み上げ
小さな会社を経営するまでに至った。
そこにあるのは、運か才能か。
あるのは志と結果だ。
必要なのは、明日からの一歩を誤まらないこと。
美談でも、理想論でもない。
汗と失敗で磨いた、現場でしか手に入らない実践の規律をこれから話す。
覚悟を磨く習慣とは
覚悟なんてものは、一度なら誰でも持てる。
だが、本当に大切なのは、それを持ち続ける力だ。
人は夢や希望を語るのが好きな生き物。
語るだけなら誰でもできる。
やるのは一瞬。
続けるのは地獄だ。
リーダーとは、決意を維持する技術を持つ人。
私は若い頃から、必ず同じ時間に起きた。
冬は、今と違い雪が1mほど積もった。
高校の頃は雪の中、駅まで1時間以上歩き、電車で50分、そこからまた40分自転車を漕いだ。
だがそれは、根性というものではない。
習慣でできている、それが当たり前の世界線。
覚悟を続けるには感情ではなく構造がいる。
放っておけば楽な方、楽な方へと流れるもの。
だからこそやる気ではなく、やる時間を決める。
自分にルールで縛る。
決意は一度では足りない。
毎朝決意を更新する。
今日自分が何をすべきか、どう生きるか。
そして寝る前にその日の行動を反省する。
約束は守れたか、人を待たせなかったか。
小さな約束を守る習慣がやがて大きな信頼を生む。
覚悟とは火のようなものだ。
放っておけば消える。
だから毎朝薪をくべなきゃいけない。
小さなことの積み重ねが、どんなことよりも大事。
大きな結果は、毎日の小さな記録と行動が何年にわたって形になっただけ。
多くの人は、覚悟を勢いで作ろうとする。
だから長続きしない。
だが、習慣に変えた覚悟は誰にも折れない。
人は信念で動くのではない、習慣で生きるのだ。
何かを始める時、覚悟を決めるのはいい。
だが、それより先にやるべきことがある。
仕組みを作れ。
時間を決めろ。
場所を決めろ。
毎日自分を試すルールを作れ。
それを続けられる人間だけが、夢を現実にできる。
覚悟とは、才能でも根性でもない。
続ける仕組みを持った人間が、本物の覚悟を持てる。
炎のように燃え上がるのは簡単だ。
だが毎日火を絶やさず燃やし続けた者だけが、最後に結果を出す。

