人の行く裏に道あり花の山
皆と同じことをやっていては、勝ちにくい。
同じ土俵に乗れば、競争相手は増える。
価格で削り合い、時間で消耗する。
だから自分は、最初に場所を選ぶ。
大衆と逆のことを考えて動く。
勝てる場所で勝負する。
広く浅くより、狭く深く。
見栄も格好もいらない。
必要なのは、勝ち筋だけだ。
賢さとは、努力の量ではなく、
努力が効く場所を選べるかどうかだと思っている。
そして、勝てる場所で勝つために一番効くのが、信頼だ。
自分は、普段関わる周りの人たちを大事にすると決めている。
大げさなことはしない。
小さなことを、当たり前に続ける。
相手の誕生日を覚えていたら、必ず一言かける。
家族の体調を心配していたら、後日様子を聞く。
困りごとがあれば、できる範囲で動く。
こういう小さな気遣いは、
効率だけで見れば「面倒」だ。
だが、面倒を避ける人が増えた今、
そこに価値が生まれる。
人が嫌がることほど、
信頼を築くチャンスになる。
人は、困った時に手を差し伸べてくれたことを忘れない。
悲しい時に寄り添ってくれたことも忘れない。
そういう場面で、
“その人がどういう姿勢か”が見えるからだ。
業者としての腕だけでは、差がつきにくい。
最後に選ばれるのは、
「この人なら任せられる」という感覚だ。
そして、その感覚は、
綺麗な言葉ではなく、日々の接し方で作られる。
大事なのは、継続すること。
一度や二度では、信頼は生まれない。
毎日、積み重ねていく。
雨の日も風の日も、姿勢を変えない。
信頼とは、貯金と同じだ。
小さく積めば、やがて大きな資産になる。
だが、一度の不義理で大きく減る。
場合によっては、ゼロになる。
だから自分は、
小さな約束ほど破らないと決めている。
小さな約束を軽く扱う人間は、
大きな約束も守れないからだ。
みんなが捨てるものの中にこそ、宝は眠っている。
ライバルが少ない場所で、地道に信頼を積み重ねる。
それができる者だけが、最後に勝利を掴む。
自分はそう信じている。
まずは、今いる場所で一番を目指す。
遠くの二番より、近くの一番の方が価値がある。
そして、そこで築いた信頼こそが、
次のステージへの足掛かりになる。

