結果で語る

仕事の世界では、
よく喋る人、
よくアピールする人の方が、
どうしても目立ちやすい。

それ自体を否定するつもりはない。
言葉で伝える力が必要な場面も、確かにある。

だが、
長く現場を見ていると、
別の事実が浮かび上がってくる。

最後まで仕事が途切れないのは、
決まって
黙ってやる人間だ。

黙ってやるというのは、
何も言わないという意味じゃない。
自慢しない。
言い訳しない。
評価を前借りしない。

結果が出る前に、
自分を大きく見せようとしないということだ。

うまくいった時も、
「自分のおかげだ」と声を張らない。
うまくいかなかった時も、
責任の所在を探し回らない。

ただ、
起きた事実を受け止め、
次にやるべきことを静かに考える。

それを、
淡々と繰り返す。

派手さはない。
拍手も少ない。
評価されるまで時間もかかる。

だが、
仕事を任せる側は、
その姿勢をよく見ている。

トラブルが起きた時、
逃げなかったか。
余計な一言を言わなかったか。
最後までやり切ったか。

そういう場面の積み重ねが、
「この人なら大丈夫だ」という
無言の信頼になる。

本当に信頼される人は、
「すごいですね」と言われる人じゃない。
判断の場面で、
自然と名前が浮かぶ人だ。

仕事が続く人間は、
結局そこに行き着く。

黙ってやる人間は、
去る時も静かだ。
騒がず、恨まず、
何かを証明しようともしない。

ただ、
次の場所でも同じように、
黙って積み上げていく。

そして後になって、
「あの人は、いい仕事をしていた」
そう言われて名前が残る。

私は、
声を張り上げるタイプではない。
だが、
結果が出るまで黙って続けることならできる。

今日も特別なことはしない。
目の前の仕事を、
一つずつ、確実にやる。

評価は後からでいい。
仕事が続けば、それでいい。

そうやって信頼を積み重ねた人間が、
結果として、最後まで仕事を任されている。