若い頃、DJをやっていた話
普段は仕事の話や考え方のことを書くことが多いが、
今日は少し、昔の自分の話を書いてみようと思う。
若い頃、DJをやっていた。
HIPHOPが好きで、
レコードのことばかり考えていた時期がある。
バイトで貯めたお金は、
ほとんど全部レコードに使っていた。
服を買うお金も、
気がつけばレコードに消えていた。
当時はMDの時代で、
正直、レコードはもう主流ではなかった。
それでも、どうしてもレコードが良かった。
針を落とす感覚や、
盤を触る感じが好きだったのだと思う。
もちろんレコード針も高い。
あの小さな針はダイヤモンドでできているんだ。
ターンテーブルも、
焼肉屋でのバイト代を貯めて買った。
時給は七百円。
今思えば、かなり安い。
それでも、欲しいものがはっきりしていると、
不思議と続けられる。
夜中の二時まで、
毎日のように家で練習していた。
今とは違って、
当時は音源の試聴なんてなかった。
なので私は、
マンハッタンレコードから紙で送られてくる
メールマガジンを見てレコードを買っていた。
タイトルとジャンルと、一言文。
あとはジャケットの雰囲気だけ。
いわゆる「ジャケ買い」だ。
しかも、
一ヶ月に一万円以上買わないと止められる。
当時、金のない学生にはきつかった。
今思えば、あり得ない仕組みだと思う。
それでも当時は、
「今月は何を買おうか」
それを考えるのが普通だったし、楽しみでもあった。
当たりの時もあれば、
正直、外れだと思うこともある。
それでも、
買った以上は何度も聴く。
最初はピンと来なかった曲が、
いつの間にか一番好きになっていることもあった。
今思えば、
かなり偏った生活だったと思う。
だが、不思議と後悔はない。
あの頃は、
とにかく夢中で音楽のことばかり考えていた。
他のことは後回しで、
今ならとても勧められないような生活だ。
それでも、
何かに夢中になっていた時間があったことは、
今になっても悪い思い出ではない。
音楽が好きという感覚は、
今もあまり変わっていない。
ドライブの時に音楽をかけて、
ただ走っている時間が落ち着くのも、
きっとあの頃の延長線なのだと思う。
普段はあまり表に出さないが、
自分にはそんな時代もあった。
仕事とは直接関係のない話だが、
たまには、こんな昔話を書いてみるのも悪くないと思っている。

