産業廃棄物収集運搬許可申請について
空調業を営むなら避けて通れない「自分でできる」手続きガイド
空調設備業を法人として経営していく中で、
必ず必要になってくるのが「産業廃棄物収集運搬許可申請」です。
「行政書士に頼むしかない」と思われがちですが、
実は自分でも申請可能です。
今回は、私自身の経験をもとに「静岡県」「新規法人」「積み替え保管なし」という設定で、
申請の流れと必要書類について整理しました。
1. まずは講習を受ける(必須)
許可申請の前に2日間の講習を受ける必要があります。
費用は約27,000円。受講から約2週間後に「修了証書」が届きます。
この修了証が申請に必須となります。
(検索ワード:「産業廃棄物 講習会 〇〇県」)
2. 新規許可申請の手数料
新規許可申請には81,000円かかります。
※更新時も費用が発生しますので、申請内容は最初から慎重に設定しておきましょう。
3. 必要書類一覧(静岡県の場合)
① 産業廃棄物収集運搬業許可申請書(様式第六号)
事業範囲の「取扱品目」は非常に重要です。
少なく登録してしまうと後から再申請(再度81,000円)が必要になります。
以下の4品目を選ぶのが現実的です。
- 廃プラスチック類
- 金属くず
- 木くず
- ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず
② 事業計画の概要(第1〜5面)
県サイトの記入例を参考に「コピペ+修正」で十分対応可能です。
「予定排出事業場」欄は以下のように記入します:
- 建設現場系(ガラスくず等)→ 元請企業名(例:〇〇建設)
- その他(廃プラ・金属くず)→ 通常の現場名でOK
運搬車両は「ハイエース」なら形状は「バン」で問題ありません。
運搬容器欄は「該当なし」でOK。
③ 車庫の配置図・付近見取り図
手書き可。
Googleマップを印刷して添付すれば通ります。
積み替え保管がない場合は土地登記簿は不要です。
④ 車検証コピー
⑤ 貸借対照表(3期分ない場合は自作で可)
ネット上のテンプレートでOK。内容は健全であれば特に問題なし。
⑥ 資金計画(第8面)
概算で十分。詳細な資金繰りまでは求められません。
⑦ 定款のコピー
⑧ 講習修了証のコピー(原本不可)
⑨ 誓約書(第10面)
⑩ 住民票(本籍地あり)
本籍地なしは再発行になりますので注意。コンビニ発行可。
⑪ 排出処分場の許可証コピー
実際に持ち込む業者に連絡し「許可証コピーをください」と伝えれば対応してくれます。
⑫ 登記されていないことの証明書
これが最重要。
発行に時間がかかるため、最初に用意しましょう。
静岡県では静岡市法務局(郵送は東京法務局)で発行可能です。
⑬ 運搬車両の写真
車両の正面と側面の写真を貼付。
(ハイエースであれば2枚でOK)
4. よくある注意点
- 講習修了証はコピー提出(原本NG)
- 電話での質問も丁寧に(担当者ごとに解釈が違うことも)
- 初回はほぼ確実に軽い手直しが入るので、時間に余裕を持つ。
5. まとめ
行政書士に依頼すれば10万円前後の費用がかかりますが、
上記を理解していれば自分でも十分に申請可能です。
一度流れを掴めば、次回以降はスムーズに対応できます。
「分からない」を減らすだけで、心の余裕がまるで違います。
おそらく初回は軽い修正で二度訪問コースになると思いますが、
焦らず、淡々と進めていきましょう。
これから申請される方の参考になれば幸いです。

