自分の立ち位置を知る
目標を持つことは大切だ。
高く掲げることにも意味がある。
だが、目標だけを見ていると、
肝心なものを見落とすことがある。
それが、
今の自分がどこに立っているかだ。
目標は未来の座標だ。
一方で、立ち位置は現在の座標になる。
この二つを結ばなければ、前進は始まらない。
未来だけを見て走ると、
足元の段差でつまずく。
現在地を無視した計画は、
机の上では綺麗でも、現場では崩れる。
今の自分は、何ができて、何がまだできないのか。
どこまでなら確実に手が届き、
どこから先は準備が足りないのか。
これを正確に把握することは、
自分を小さく見ることでも、夢を下げることでもない。
むしろ逆だ。
現実を正しく把握できる人ほど、
目標に最短距離で近づいていく。
なぜなら、
現実を見れている人は「次の一手」が具体になるからだ。
立ち位置が分かれば、次の一歩が決まる。
何を伸ばすべきか。
何を学ぶべきか。
何を積み重ねるべきか。
何を削るべきか。
そして、どこに時間と集中を置くべきか。
目標だけを語り、現在地を曖昧にしたまま進むと、
努力が空回りする。
頑張っているのに、進んでいる実感が持てなくなる。
それは能力の問題ではなく、
“座標が合っていない”だけだ。
一方で、立ち位置を冷静に見ている人は違う。
今日やるべきことが明確だ。
今月の課題がはっきりしている。
一年後の姿も、現実の延長線上に描けている。
自分の立ち位置を知るとは、
現状に満足することではない。
現状を出発点として認めることだ。
そこからしか、計画は立てられない。
そこからしか、成長も始まらない。
目標は、今の自分より少し先に置く。
そして、今の自分にできる行動を、毎日積み重ねていく。
おごらず、
高ぶらず、
それでも歩みは止めない。
目標と立ち位置の両方を見ている人は、
静かに、しかし確実に前に進む。
今日の自分が立っている場所を知る。
それは、未来に向かって進むための最初の一歩だ。

