評価されない仕事をどう扱うか

仕事には、評価されるものと、されないものがある。

成果が見えやすく、名前が残り、感謝されやすい仕事。
一方で、誰にも気づかれず、やって当たり前と思われ、
評価に直結しない仕事もある。

だが、現場を見ていると分かる。
仕事の質は、評価されない仕事をどう扱っているかで決まる。


段取り。
下準備。
後片付け。
確認作業。

どれも地味だったりする。
褒められることは少ない。
それでも、ここを疎かにすると、必ずどこかで歪みが出る。

目立つ仕事は、結果でごまかせる。
評価されない仕事は、ごまかしが効かない。
小さな抜けが、後で大きな手戻りになる。
小さな省略が、後で事故になる。

評価されない仕事を軽く扱い始めた瞬間、
仕事全体の精度が落ちる。


逆に、誰も見ていないところで同じ基準を保てる人は、簡単には崩れない。

評価されない仕事は、
手を抜こうと思えば抜ける。
誤魔化そうと思えば誤魔化せる。

だからこそ、そこにその人の本音が出る。
「見られていない時の姿勢」が、そのまま仕事の芯になる。


私は、評価されない仕事ほど丁寧にやるようにしている。

それは、人に見せるためではない。
信頼を演出するためでもない。

自分の基準を下げないためなんだ。

一度基準を下げると、元に戻すのは難しい。
気づかないうちに判断が甘くなり、
「まあいいか」が増えていく。

仕事は、そうやって静かに崩れる。


評価されない仕事は、仕事の土台。

土台が崩れれば、
どれだけ上を飾っても長くは持たない。

今日も、誰にも見られない作業がある。
誰にも評価されない判断がある。

それでも、いつも通りやる。

そういう積み重ねが、後になって
「あの人に任せておけば大丈夫だ」
という一言につながる。

評価は、追いかけるものじゃない。
積み重ねた結果、後からついてくるもの。