浜松市|ビル用マルチがE4エラーで暖まらない|15馬力室外機のガス漏れ検査・熱交換器交換の作業実績
① 依頼背景
浜松市の施設にて、業務用エアコンの暖房不良についてご相談をいただきました。
対象は、ダイキン製のビル用マルチエアコンです。
更衣室やバックヤードなど、複数の部屋で暖まりが悪く、現地確認時にはE4異常が発生していました。
ビル用マルチエアコンは、1台の室外機で複数の室内機を運転する構造です。
そのため、室外機側で不具合が起きると、接続されている複数の部屋に影響が出る場合があります。
今回も、一部の室内機だけの不具合ではなく、室外機側の冷媒系統に問題がある可能性が高い状態でした。
② 概要(場所・症状・設備)
場所は、浜松市内の施設です。
対象設備は、ダイキン製のビル用マルチエアコンです。
室内機は更衣室やバックヤードなどに設置されており、合計6台ほどの系統でした。
主な症状は、暖房運転をしても十分に暖まらないというものです。
現地確認時には、室外機側でE4異常が発生していました。
E4異常は、低圧圧力の低下に関係するエラーです。
冷媒不足、冷媒漏れ、冷媒回路の詰まり、電子膨張弁やセンサー系統の異常など、複数の原因が考えられます。
今回は、運転状態と冷媒系統を確認した結果、冷媒不足が疑われたため、冷媒回収後に窒素加圧によるガス漏れ検査を行いました。
その結果、室外機の熱交換器側から冷媒漏れを確認したため、熱交換器交換による修理を行いました。
③ 診断
現地では、まず運転状態とエラー内容を確認しました。
暖房運転をしても立ち上がりが悪く、複数の部屋で十分に暖まらない状態でした。
室外機側ではE4異常が発生しており、低圧側の圧力低下が関係している可能性がありました。
点検では、冷媒圧力、配管温度、室外機の運転状態、配管まわりの油じみ、冷媒系統の状態を確認しました。
確認の結果、冷媒不足の状態で運転している可能性が高いと判断しました。
冷媒が不足したまま運転を続けると、暖房能力が出ないだけでなく、圧縮機にも負担がかかります。
そのため、無理に運転を継続せず、冷媒漏れの有無を確認する方向に切り替えました。
E4異常が出ている場合でも、原因は一つではありません。
低圧センサー、電子膨張弁、冷媒回路の詰まり、冷媒不足、制御側の異常など、複数の可能性があります。
そのため、エラーコードだけで判断せず、実際の運転状態と冷媒回路の状態を見ながら原因を絞り込むことが重要です。
④ 原因特定
冷媒不足が疑われたため、冷媒を回収したうえで、窒素加圧によるガス漏れ検査を行いました。
冷媒漏れ修理では、単に冷媒が減っていることを確認するだけでは不十分です。
どこから漏れているのかを特定しなければ、根本的な修理にはなりません。
今回は、窒素で加圧し、圧力の変化を確認しながら、リークテスターと漏れ検知剤を使用して漏れ箇所を確認しました。
その結果、室外機の熱交換器側から冷媒漏れを確認しました。
熱交換器からの冷媒漏れは、配管接続部の漏れと比べて修理の難易度が上がりやすい箇所です。
部分的な補修で対応できる場合もありますが、漏れ箇所や劣化状況によっては、熱交換器本体の交換が必要になります。
今回の現場では、漏れ箇所と機器の状態を確認したうえで、室外機熱交換器の交換を行う方針としました。
⑤ 修理方針
今回の修理では、冷媒漏れ箇所を特定したうえで、室外機熱交換器の交換を行う方針としました。
ただし、室外機の設置場所には十分な作業スペースがなく、そのままの位置では熱交換器を交換できない状態でした。
そのため、まず周辺の状況を確認し、室外機を安全に前方へ移動して作業スペースを確保しました。
ビル用マルチエアコンの室外機は重量があり、冷媒配管・電源線・通信線も接続されています。
無理に動かすと、配管の変形や周辺設備の破損につながる可能性があります。
今回は、冷媒回収後に配管を切り離し、室外機を移動できる状態にしたうえで、熱交換器交換を行いました。
熱交換器交換後は、ロウ付け、耐圧確認、真空乾燥、規定量の冷媒充填、試運転確認まで行い、暖房運転が正常に復旧していることを確認する方針で進めました。
⑥ 作業工程
今回の主な作業工程は以下の通りです。
- E4異常と運転状態の確認
- 冷媒圧力・配管温度・運転状態の確認
- 冷媒不足運転の確認
- 冷媒回収
- 窒素加圧によるガス漏れ検査
- リークテスターと漏れ検知剤による漏れ箇所確認
- 室外機熱交換器側からの冷媒漏れ確認
- 室外機まわりの作業スペース確認
- 冷媒配管の切り離し
- 室外機の移動
- 室外機の分解
- 既設熱交換器の取り外し
- 新品熱交換器の取り付け
- 冷媒配管のロウ付け
- 組み戻し
- 耐圧確認
- 真空乾燥
- 規定量の冷媒充填
- 試運転確認
- サービスチェッカーによる運転状態確認
今回のように、室外機の背面側に作業スペースがない場合、部品交換そのものよりも、作業スペースをどう確保するかが重要になります。
室外機を動かす際には、配管や配線に無理な力がかからないように注意しながら作業を進める必要があります。
また、熱交換器交換後は、ロウ付け部や接続部から再度漏れが発生しないよう、耐圧確認と真空乾燥を確実に行う必要があります。
冷媒漏れ修理では、漏れ箇所の特定、部品交換、冷媒回路の復旧、試運転確認までを一連の流れとして正確に行うことが重要です。















ラッキングの1mm上に単管を設置してます。

1/2チャージホースで真空乾燥作業


⑦ 結果確認
熱交換器交換後、耐圧確認を行い、圧力低下がないことを確認しました。
その後、真空乾燥を行い、冷媒回路内の空気や水分を取り除いたうえで、規定量の冷媒を充填しました。
試運転では、暖房の立ち上がりが改善し、運転状態も安定していることを確認しました。
最後にサービスチェッカーを使用し、室外機の運転状態を確認して作業完了としました。
作業後に確認した主な内容は以下です。
- E4異常が再発しないか
- 暖房の立ち上がりが改善しているか
- 更衣室やバックヤード側の暖まりが戻っているか
- 熱交換器交換部に漏れがないか
- ロウ付け部に異常がないか
- 耐圧確認で圧力低下がないか
- 真空乾燥後の復旧状態に問題がないか
- 冷媒充填後の運転状態が安定しているか
- 室外機の異音や異常振動がないか
- サービスチェッカー上の運転データに異常がないか
ガス漏れ修理では、部品を交換して終わりではありません。
漏れが止まっているか、冷媒量が適正か、実際に能力が戻っているかまで確認する必要があります。
今回は、試運転確認まで行い、暖房運転が正常に復旧していることを確認して作業完了としました。
⑧ E4エラー・ガス漏れで注意すべきこと
ビル用マルチエアコンでE4エラーが出た場合、低圧圧力の低下が関係している可能性があります。
ただし、E4エラーが出たからといって、原因が必ず冷媒漏れとは限りません。
低圧センサー、電子膨張弁、冷媒回路の詰まり、制御基板側の異常なども確認する必要があります。
一方で、今回のように冷媒不足の運転状態が確認される場合は、冷媒漏れの有無を確認することが重要です。
ガス補充だけでは再発する可能性がある
冷媒が不足している状態で、漏れ箇所を直さずに冷媒だけ補充しても、再び冷媒が抜ける可能性があります。
一時的に暖まるようになっても、数日から数週間後に同じ症状が再発する場合があります。
熱交換器漏れは修理判断が重要
熱交換器から冷媒が漏れている場合、熱交換器交換が必要になることがあります。
機器の年式、部品供給状況、設置状況、他部品の状態によっては、修理ではなく更新工事を検討した方がよい場合もあります。
設置状況で作業難易度が変わる
室外機の背面側に作業スペースがない場合、室外機を移動してから分解作業を行う必要があります。
この場合、単なる部品交換よりも、作業スペースの確保、移動手順、安全確保、復旧確認が重要になります。
試運転データの確認が重要
ビル用マルチエアコンは、感覚だけで正常判断するには構造が複雑です。
修理後は、圧力、温度、電流値、運転状態などを確認し、冷媒回路が安定しているかを見る必要があります。
⑨ このような症状はご相談ください
以下のような症状がある場合は、ビル用マルチエアコンの冷媒不足、ガス漏れ、熱交換器不良が関係している可能性があります。
- E4エラーが表示される
- 暖房が効かない
- 更衣室やバックヤードだけ暖まらない
- 複数の部屋で効きが悪い
- 冷房や暖房の立ち上がりが遅い
- 冷媒を補充しても再発する
- 室外機や配管まわりに油じみがある
- 冷媒漏れ検査をしてほしい
- 熱交換器から漏れていると言われた
- 室外機の設置場所が狭く、修理できるか不安
- 修理か更新工事か判断したい
ビル用マルチエアコンは、室外機側の不具合が複数の室内機に影響することがあります。
特に施設、工場、店舗、事務所では、空調不良が業務環境に直結します。
浜松市周辺で、業務用エアコンのE4エラー、ビル用マルチのガス漏れ、熱交換器交換、冷媒漏えい検査でお困りの場合は、現場状況を確認し、修理・更新・保守の方向性を整理します。
⑩ まとめ
今回は、浜松市の施設にて、ダイキン製ビル用マルチエアコンのガス漏れ修理を行いました。
症状は、更衣室やバックヤードなど複数の部屋が暖まらないというもので、現地確認ではE4異常が発生していました。
運転状態を確認した結果、冷媒不足が疑われたため、冷媒回収後に窒素加圧によるガス漏れ検査を実施しました。
その結果、室外機の熱交換器側から冷媒漏れを確認しました。
今回の修理では、室外機の設置場所に十分な作業スペースがなかったため、室外機を前方へ移動し、作業スペースを確保したうえで熱交換器交換を行いました。
作業では、冷媒回収、窒素加圧検査、室外機移動、熱交換器交換、ロウ付け、耐圧確認、真空乾燥、冷媒充填、サービスチェッカーによる試運転確認まで対応しています。
ビル用マルチエアコンのガス漏れ修理では、漏れ箇所の特定、修理方法の判断、設置状況に応じた作業段取り、復旧後の運転確認が重要です。
京匠技研株式会社では、浜松市を中心に、業務用エアコン、ビル用マルチ、設備用エアコン、チラーなどの修理・更新工事・保守点検に対応しています。
ガス漏れ、E4エラー、冷媒不足、熱交換器交換、修理か更新工事かの判断でお困りの場合は、現場状況を確認したうえで、最適な対応方針をご提案します。
同様の症状でお困りの方へ
浜松市周辺で、ビル用マルチエアコンのE4エラー、業務用エアコンのガス漏れ、熱交換器交換でお困りの方は、京匠技研株式会社へご相談ください。
「暖房が効かない」「複数の部屋が暖まらない」「冷媒を補充しても再発する」「室外機の設置場所が狭く修理できるか分からない」といった場合でも、現場を確認したうえで、修理・更新・保守の方向性を整理します。
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