浜松市の老人ホーム浴室|排気ファン取替工事を実施|換気不足による温度上昇により職員様の熱中症問題を解消

① 依頼背景

老人ホーム様より、職員の熱中症対策として「浴室エリアを改善したい」とご相談。既設の換気では高温多湿の滞留が解消しきれず、入浴介助時の負担軽減が目的でした。

② 概要(場所・症状・設備)

  • 施設:特別養護老人ホーム(浴室エリア)
  • 対象:浴室換気設備(ファン2台更新+ダクト更新)
  • 既設:換気量 400㎥/h150φスパイラルダクト
  • 更新:換気量 800㎥/hへ能力アップ、200φスパイラルダクトへ口径アップ
  • 採用機器:耐湿消音型 ストレートファン
  • 材質:フレキ含め 全てSUS仕様

③ 診断

現地確認で、既設は稼働しているものの

  • 換気量不足による湿気滞留
  • ダクト口径・抵抗がボトルネックになり、実風量が出にくい構成
    が疑われました。熱中症対策としては「ファンだけ交換」では効果が限定的なため、系統として能力を出す更新が必要と判断。

④ 原因特定

浴室は高温多湿+連続稼働になりやすく、経年での性能低下に加えて、そもそも既設設計の換気量(400㎥/h)では負荷に対して不足。さらに150φのダクト構成が抵抗要因となり、能力を上げても活かしきれない条件でした。

⑤ 修理方針

  • 換気量を 400 → 800㎥/hへ倍増し、体感環境を改善
  • ダクトを 150φ → 200φへ口径アップして抵抗を低減
  • 施工性と安全性を確保するため、吊り位置(支持点)を再設計・変更
  • 浴室用途のため、耐食性・耐久性を優先し **SUS仕様(フレキ含む)**で統一
  • 運転音にも配慮し、耐湿消音型ストレートファンを採用

⑥ 作業工程

  1. 既設系統の調査(天井内取り回し、干渉物、支持状況、点検口アクセス)
  2. 施工計画(200φ化に伴うルートと支持位置の見直し)
  3. 既設ファン・150φダクト撤去
  4. 200φスパイラルダクト新設(支持金物含む)
  5. 吊り位置変更・再支持(荷重バランス/振動対策を考慮)
  6. SUSフレキ含む接続、気密・固定確認
  7. 耐湿消音型ストレートファン取付・結線
  8. 試運転・風量感/異音/振動/逆流の確認、清掃復旧

口径アップ+吊り位置変更が絡むため、ただの更新ではなく「配管工事に近い」難易度の工事となりました。
天井内の制約の中で、干渉を避けながらルートを作り直し、支持を組み替えるのが一番大変なポイントでした。
450角の点検口では、機器の搬出入ができないため600角の点検口をバスパネルに設置しております。

⑦ 結果確認

  • 換気能力:400㎥/h → 800㎥/h(設計能力アップ)
  • 口径:150φ → 200φへ更新し、抵抗低減で実効性も確保
  • 消音・耐湿仕様により、浴室用途での安心感と運用性が向上
  • SUS統一で、腐食リスクを抑え長期安定運用を狙える構成に

現場としては、入浴介助時の熱気・湿気の抜けが改善し、職員の負担軽減=熱中症対策に直結する更新となりました。

⑧ 判断ポイント

換気は「ファンを強くする」だけではなく、ダクト抵抗(口径・ルート・支持)まで含めて系統で設計し直すと効果が変わります。
浴室や厨房など高温多湿のエリアで「効いていない換気」を感じたら、換気量だけでなく口径・抵抗・支持まで見直すのが近道です。

同様の症状(浴室が蒸し暑い/換気が弱い/更新しても改善しない)でお困りの施設様は、現地条件に合わせた能力アップ更新をご提案します。