業務用エアコンが冷えない原因はガス漏れか|15馬力機を窒素加圧で特定し、室外熱交換器交換で復旧した事例【浜松市】

業務用エアコンが冷えない場合、ガスを補充して一時的に動かしても、原因が残っていれば同じ停止を繰り返します。

今回は浜松市内の現場にて、15馬力クラスの業務用エアコンが冷えないとのご相談をいただきました。現地で冷媒圧力の低下を確認し、窒素加圧による漏えい検査を実施した結果、室外機熱交換器からの冷媒漏れを特定。応急処置ではなく、原因部位を確定したうえで熱交換器交換を行い、正常復旧まで実施した事例です。

①依頼背景

浜松市内の現場で、業務用エアコンが冷えないとのご相談をいただきました。

業務用空調は、止まるとそのまま室内環境や現場の運用に影響します。
そのため、単に一時復旧を優先するのではなく、なぜ冷えなくなったのかを切り分け、同じ症状を繰り返さない状態まで持っていくことが重要です。

今回も、ガスを補充して様子を見るのではなく、原因特定を前提に点検を進めました。

②概要(場所・症状・対象設備)

【場所】浜松市
【症状】冷えない、冷房能力低下
【対象設備】15馬力クラスの業務用エアコン

15馬力クラスになると、家庭用エアコンのような単純な見方では判断できない場面が多くなります。
冷媒系統の規模も大きく、どこで圧力が落ちているのか、どこに原因があるのかを正確に見極める必要があります。

③診断

現地にて運転状態を確認し、マニホールドゲージで冷媒圧力を測定したところ、冷媒圧力の低下を確認しました。

ただし、ここで大事なのは、冷媒圧力が下がっているからといって、すぐに冷媒を補充して終わりにしないことです。
冷媒が減っているということは、どこかで漏れている可能性が高く、漏えい箇所を特定しないまま補充しても、時間が経てば再び能力低下を起こします。

そのため今回は、冷媒不足という結果だけを見るのではなく、漏えいの有無と漏えい箇所を明確にするため、窒素加圧による漏れ検査へ進みました。

④原因特定

窒素加圧による漏れ検査の結果、室外機熱交換器からの冷媒漏れを確認しました。

今回の冷えない原因は、単なる冷媒不足ではなく、室外機熱交換器の漏えいによって冷媒量が不足し、冷房能力が落ちていたことにありました。

このような症状は、一時的にガスを補充するとその場では運転できる場合があります。
しかし、根本原因である漏えい部位を残したままでは再発するため、結果として停止と補充を繰り返すだけになります。

現場で本当に必要なのは、その場しのぎではなく、原因に対して修理することです。

⑤修理方針

今回の方針は、応急的なガス補充で終わらせず、漏れている部位を修理して正常な状態へ戻すことでした。

そのため、以下の流れで進める判断を行いました。

・漏えい箇所を特定したうえで根本修理へ進む
・室外機熱交換器の交換を実施する
・交換後は真空引き、冷媒充填、試運転まで一連で確認する
・再停止リスクを残さない形で復旧させる

業務用エアコンの修理では、原因が曖昧なまま部品交換やガス補充を進めると、かえって時間もコストも余計にかかります。
だからこそ、最初の切り分けが重要になります。

⑥作業工程

今回の作業は、以下の流れで進めました。

・現地確認、運転状況確認
・冷媒圧力の確認
・窒素加圧による漏れ検査
・室外機熱交換器からの漏えい確認
・冷媒回収
・室外機熱交換器交換
・真空引き
・規定量の冷媒充填
・試運転による復旧確認

熱交換器交換まで進む修理では、単に部品を入れ替えるだけではなく、その前後の工程が非常に重要です。
特に真空引きや冷媒充填、試運転確認までをきちんと行わなければ、交換後の能力や信頼性に差が出ます。

⑦結果確認

修理完了後に試運転を行い、冷房能力の回復を確認しました。

・冷媒圧力が安定していることを確認
・運転状態に異常がないことを確認
・冷えない症状が改善していることを確認

応急的に動かした状態ではなく、原因部位に対して根本修理を行ったうえで復旧確認まで実施できたため、再発リスクを抑えた状態で現場へ戻すことができました。

⑧判断ポイント・ご相談について

今回の事例で重要だったのは、冷えないという症状を、単なるガス不足で終わらせなかったことです。

業務用エアコンの現場では、
「とりあえず冷媒を入れて様子を見る」
という対応になりがちですが、それでは原因が残ります。

冷媒圧力が下がっている時は、
・本当に漏れているのか
・どこから漏れているのか
・補充で済む状態なのか
・交換まで必要なのか
を整理しなければ、結果的に停止を繰り返すことになります。

業務用エアコンが冷えない、ガスを補充してもまた効きが悪くなる、漏れ検査を含めてきちんと見てほしい、修理か更新かも含めて相談したい。
そのような場合は、現場状況を確認したうえで、必要な対応を整理してご提案いたします。

同様の症状でお困りの方は、京匠技研株式会社までご相談ください。