人間関係について

日々人間関係とは難しいものである。
時に支えられ、時に裏切られ、
それでも人と向き合い続けた先に、ようやく輪郭が見えてくる。
若い頃は、頼まれれば無理をしてでも助けたし、
嫌われないように気を回し続けた。
ただ、年齢を重ねるごとに気付くことがある。
自分を削ってまで続ける関係は、相手のためにも自分のためにもならない。

人間関係は、焚火と同じ。
近づきすぎれば疲れ、遠すぎれば孤独が滲む。
そのあいだにちょうどいい距離がある。
味方だと思った人に背を向けられたこともあれば、
思いもよらぬ相手に救われたこともある。
そこで分かったのは、人との距離の取り方こそ、人生を静かに左右するということだ。

腹六分が一番心が疲れない。
年齢を重ねるごとに分かってくる。
人付き合いというものは頑張れば頑張るほど良くなるものではない。
むしろ腹六分がちょうどいい。
前は相手に合わせようとし過ぎていた。
踏み込まなくていい場面で入り込み、頼まれれば予定を削ってでも助けようとした。
ただ、今振り返ればあれは相手を甘やかし自分を削るだけの関係だったということ。
互いに無理をする関係は、結局どちらのためにもならない。
腹六分で付き合うというのは冷たいということではない。
むしろ、あたたかく長く付き合うための知恵。

相手の自由を尊重し自分の軸も守る。
互いに無理をしない場所が、心地よい縁を育てる。
心から許せる相手は多くなくてよい。
数が減るのは寂しさではない。
むしろ人生が選び抜かれていく証。

人間関係は、どれだけ近づくかではなく、どの距離ならお互いが楽でいられるかで決まる。

どれだけ相手に献身的に向き合っても不義理をするものはいる。
良かれと思って、ばれないだろうと思いその場しのぎの嘘をつくものもいる。
そういう人は気づいてないと思っている。
それか不義理していることに気付いていない。
ただ、そこまで積み上げてきた信頼は大きく崩れる。
親しき中に礼儀あり。
日々の小さな約束を自分にも相手にも守ることが大事。  
そうして、少しずつ人間関係は精査されよりよい未来は切り拓かれるもの。