時間に余裕のある時に、考えること
現在、5月まで朝からほぼ朝まで仕事が埋まっている。
だが、空調業はオフシーズンは暇になりやすい。
仕事が入っていない日というのは、
気が楽なようで、実は落ち着かない。
体は休めているはずなのに、
頭のどこかでずっと、次のことを考えている。
現場に出ている時は、目の前の作業に集中していればいい。
だが、仕事がない時間はそうはいかない。
自分で、自分の次の一手を考えなければならない。
設備のこと。
お客様のこと。
今後の仕事の取り方。
道具や段取りの見直し。
やるべきことはいくらでも浮かんでくる。
正直に言えば、
仕事が詰まっている時の方が、気持ちは楽。
「今やるべきこと」がはっきりしているからだ。
だが、仕事が落ち着いている時間は、
その先をどう作るかを考える時間でもある。
これまでのやり方で本当にいいのか。
改善できる部分はないか。
無理をしていないか。
そういうことを、少し距離を置いて考えられるのは、
仕事が止まっている時しかない。
松下幸之助さんは、
不況の時こそ、人を育て、設備を整え、会社の体質を強くする時期だ、
という趣旨のことを語っている。
仕事が少ない時は、売上は作れないかもしれない。
だが、その時間をどう使うかで、
次に忙しくなった時の質が決まる。
現場に出ていない時間は、何もしていない時間ではない。
次の仕事を、より良い形で迎えるための準備期間だ。
工具の整備。
段取りの見直し。
連絡の取り直し。
資料の整理。
どれも売上には直接つながらない。
だが、こういう時間がないと、仕事は必ず雑になっていく。
仕事がない時に、どう過ごすかで、
次に入る仕事の質が決まる。
これは、会社をやるようになってから、強く感じるようになった。
私がよくやることは車の中の整理。
そして日頃使っている工具を磨くこと。
工具は職人にとって、設備屋にとって命なんだ。
あとは、洗車すること。
車がなければ仕事にならない。
車が綺麗な職人でいたいと常日頃から思って手入れしている。
なので、私の車はいつも綺麗なんだ。
細かいことに気を配れる人でないと。
会社の代表の車が汚いのでは話にならない。
会社の顔でもあるんだ。
仮に一日休もうと思っても、
結局どこかで仕事のことを考えている。
それが良いのか悪いのかは分からないが、
今の自分には、そういう時間の使い方しかできない。
現場に出ている時と、出ていない時。
どちらも、仕事の一部として積み重なっている。
仕事がない時間は、不安になる時間でもある。
だが同時に、次を整える時間でもある。
そう思えるようになってから、
少し気持ちの持ち方が変わった気がしている。

