浜松市|ビル用マルチエアコンの異常停止を修理|10馬力圧縮機交換の作業実績

①依頼背景

浜松市の施設にて、業務用エアコンの修理対応を行いました。

対象は、ビル用マルチエアコンです。
今回は、室外機に搭載されている定速圧縮機の交換作業を実施しました。

ビル用マルチエアコンは、1台の室外機で複数の室内機を運転する構造です。
そのため、室外機側の圧縮機に不具合が出ると、建物内の複数エリアに影響が出る場合があります。

特に施設や工場、商業施設などでは、空調停止が利用者や作業環境に直結します。
今回も、単に圧縮機を交換するだけではなく、冷媒回収、圧縮機交換、真空乾燥、冷媒充填、試運転確認まで一連の流れで復旧作業を行いました。


②概要

今回対応したのは、浜松市内の施設に設置されているビル用マルチエアコンです。

主な作業内容は、室外機内の定速圧縮機交換です。
作業前には、まず冷媒回収を行いました。

今回の機器は冷媒量が約60kg近くあったため、回収ボンベを3本用意して作業を進めています。
ビル用マルチエアコンは冷媒量が多くなることが多く、冷媒回収だけでも作業時間や段取りが必要になります。

圧縮機交換後は、配管接続部の復旧を行い、真空ポンプで真空乾燥を実施しました。
その後、規定量の冷媒を充填し、ビルマルチェッカーを接続してPC上で室外機の運転状態を確認しています。

大型の業務用エアコン修理では、部品を交換して終わりではありません。
交換後に正常な運転状態へ戻っているか、圧縮機や冷媒回路に異常がないかを確認することが重要です。


③診断

点検では、まず室外機側の状態を確認しました。

ビル用マルチエアコンで運転不良が起きた場合、圧縮機本体だけでなく、インバーター系統、電装部品、保護装置、冷媒回路、センサー類など、複数の要素を確認する必要があります。

圧縮機が起動しない、異常停止する、冷暖房能力が出ないといった症状でも、原因が必ず圧縮機本体とは限りません。

たとえば、以下のような要因でも圧縮機異常に近い症状が出ることがあります。

  • 電源系統の異常
  • マグネットスイッチや電装部品の不良
  • 保護装置の作動
  • 冷媒不足または冷媒過多
  • 冷媒回路内の詰まり
  • センサー異常
  • 制御基板側の不具合
  • 圧縮機本体の機械的・電気的な不良

今回は点検の結果、定速圧縮機の交換が必要と判断しました。

圧縮機交換は、業務用エアコン修理の中でも費用と作業負担が大きい修理です。
そのため、交換に進む前の診断が非常に重要になります。


④原因特定

今回の不具合は、室外機内の定速圧縮機に起因する不良と判断しました。

圧縮機は、冷媒を圧縮して冷凍サイクルを成立させる中心部品です。
圧縮機が正常に動かなければ、冷房・暖房どちらの運転にも大きく影響します。

ビル用マルチエアコンの場合、室外機側の圧縮機が停止すると、接続されている複数の室内機に影響が出ることがあります。
そのため、施設や工場のように空調停止が業務に直結する現場では、早めの判断と確実な復旧作業が必要です。

ただし、圧縮機交換は高額修理になりやすいため、年式や部品供給状況、他部品の劣化状態によっては、修理ではなく更新工事を検討した方がよい場合もあります。

今回は、機器の状態と現場条件を確認したうえで、圧縮機交換による修理対応を行いました。


⑤修理方針

今回の修理では、定速圧縮機を交換し、冷媒回路を正常な状態に戻す方針としました。

最初に行うのは冷媒回収です。
今回の機器は冷媒量が約60kg近くあったため、回収ボンベを複数本準備し、回収作業を行いました。

冷媒回収後、既設圧縮機を取り外し、新しい圧縮機を据え付けます。
その後、配管接続部を復旧し、真空乾燥を行います。

真空乾燥は、冷媒回路内の空気や水分を取り除くために重要な工程です。
この工程が不十分だと、冷媒回路内に水分や不凝縮ガスが残り、運転不良や機器寿命の低下につながる可能性があります。

冷媒充填後は、ビルマルチェッカーを使用し、PC上で室外機の運転状態を確認します。
大型のビル用マルチでは、現場での感覚だけでなく、運転データを見ながら状態を確認することが大切です。


⑥作業工程

今回の主な作業工程は以下の通りです。

  • 作業前の機器状態確認
  • 室外機内部の確認
  • 冷媒回収
  • 回収ボンベの準備
  • 既設定速圧縮機の取り外し
  • 新品圧縮機の確認
  • 新品圧縮機の据付
  • 配管接続部の復旧
  • 溶接部・接続部の確認
  • 真空乾燥
  • 電装品まわりの復旧確認
  • 冷媒充填
  • ビルマルチェッカー接続
  • PC上での運転データ確認
  • 試運転確認
  • 作業完了確認

今回の作業では、冷媒量が多かったため、冷媒回収の段取りが重要でした。
約60kg近い冷媒量に対して、回収ボンベを3本用意して作業を進めています。

圧縮機交換そのものも重要ですが、冷媒回収、真空乾燥、冷媒充填、試運転確認までを一つの流れとして確実に行う必要があります。

⑦作業後の確認

圧縮機交換後は、真空乾燥を行い、冷媒を充填しました。

その後、ビルマルチェッカーを接続し、PC上で室外機の運転状態を確認しています。
現行記事でも、ビルマルチェッカーを使用して室外機の状態を確認し、正常運転を確認したうえで作業完了としています。

作業後には、以下の点を確認しました。

  • 圧縮機が正常に起動するか
  • 運転中に異音や異常振動がないか
  • 冷媒圧力に異常がないか
  • 冷媒充填後の運転状態に問題がないか
  • 電装品の復旧状態に問題がないか
  • 異常停止が再発しないか
  • ビルマルチェッカー上の運転データに異常がないか
  • 室外機全体として安定して運転しているか

ビル用マルチエアコンの修理では、交換後に「動いた」だけでは不十分です。
複数の室内機と連動して運転するため、室外機側の状態を確認し、系統全体として正常に運転できるかを見る必要があります。

今回は、運転データを確認し、正常に運転していることを確認して作業完了としました。


⑧ビル用マルチの圧縮機交換で注意すべきこと

ビル用マルチエアコンの圧縮機交換では、一般的な小型エアコンの修理とは違う注意点があります。

冷媒量が多い

ビル用マルチは配管長が長く、室内機の接続台数も多いため、冷媒量が多くなる傾向があります。
今回のように約60kg近い冷媒量になると、回収ボンベの本数や作業時間も考えて段取りする必要があります。

圧縮機だけが原因とは限らない

圧縮機異常に見える症状でも、実際には電装部品、制御基板、センサー、保護装置、冷媒回路側の異常が関係している場合があります。
そのため、交換前の診断が重要です。

真空乾燥と冷媒充填が重要

圧縮機交換後は、冷媒回路を開放した状態から復旧します。
そのため、真空乾燥と冷媒充填を確実に行わなければ、修理後の運転に影響が出ます。

運転データの確認が必要

大型のビル用マルチでは、圧力や温度、運転状態をデータで確認することが大切です。
ビルマルチェッカーなどを使用して、室外機の状態を確認することで、復旧後の信頼性が高まります。

修理か更新かの判断が必要

圧縮機交換は高額になりやすい修理です。
機器の年式、部品供給、他部品の劣化状態、今後の使用予定によっては、更新工事を検討した方がよい場合もあります。

京匠技研では、修理だけを前提にせず、現場の使用状況や今後のリスクを見ながら判断します。


⑨このような症状はご相談ください

以下のような症状がある場合は、ビル用マルチエアコンの圧縮機や冷媒回路、電装系統に不具合が出ている可能性があります。

  • エラーで停止する
  • 冷房が効かない
  • 暖房が効かない
  • 室外機が動かない
  • 圧縮機が起動しない
  • ブレーカーが落ちる
  • 室外機から異音がする
  • 複数の室内機が同時に効かない
  • 異常停止を繰り返す
  • 他業者に対応が難しいと言われた
  • 修理か更新工事か判断できない

ビル用マルチエアコンは、建物全体の空調に関わる重要な設備です。
不具合を放置すると、利用者、従業員、設備環境に影響する場合があります。

浜松市周辺で、業務用エアコンの異常停止、ビル用マルチの圧縮機交換、冷媒回収、空調機修理でお困りの場合は、現場状況を確認したうえで対応方法を判断いたします。


⑩まとめ

今回は、浜松市の施設にて、ビル用マルチエアコンの定速圧縮機交換を行いました。

作業内容は、冷媒回収、既設圧縮機の取り外し、新品圧縮機の取り付け、真空乾燥、冷媒充填、ビルマルチェッカーによる運転確認までの一連作業です。

今回の機器は冷媒量が約60kg近くあり、回収ボンベも複数本必要な現場でした。
ビル用マルチの修理では、圧縮機交換そのものだけでなく、冷媒回収、真空乾燥、充填量、運転データ確認までを正確に行うことが重要です。

京匠技研株式会社では、浜松市を中心に、業務用エアコン、ビル用マルチ、設備用エアコン、チラーなどの修理・更新工事・保守点検に対応しています。

医療施設、介護施設、工場、商業施設、店舗、事務所など、空調停止が業務に直結する現場でお困りの場合は、現場状況を確認したうえで、修理・更新・保守の方向性を整理してご提案します。


同様の症状でお困りの方へ

浜松市周辺で、ビル用マルチエアコンの圧縮機交換、業務用エアコン修理、冷媒回収、異常停止でお困りの方は、京匠技研株式会社へご相談ください。

圧縮機交換で修理できるのか、更新工事を検討すべきなのか、現場の機器状態と使用状況を確認したうえで判断いたします。

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