浜松市の工場|40馬力設備用エアコン修理・160kg圧縮機2台交換
浜松市の工場にて、運転しなくなったダイキン製40馬力設備用エアコンの修理を行いました。
対象機器は、機械室に設置されたFRYJ1120Pです。2台の圧縮機にそれぞれ絶縁不良・起動不良が確認されたため、全密閉レシプロ圧縮機2台を交換しました。
圧縮機は1台約160kgあり、取り外し・据付にはチェーンブロックを使用しています。また、交換後の試運転で送風機が動かない症状が発生したため、冷媒回路の復旧に加え、既設の電気回路を調査しました。
今回は、大型圧縮機の交換工程と、試運転時の不具合を切り分けた経緯をご紹介します。
修理概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工地域・施設 | 浜松市内の工場 |
| 設置場所 | 機械室 |
| 対象機器 | ダイキン製設備用エアコン FRYJ1120P |
| 設備能力 | 40馬力 |
| 当初の症状 | 空調機が運転しない |
| 確認した不具合 | No.1圧縮機の絶縁不良、No.2圧縮機の起動不良 |
| 主な交換部品 | 全密閉レシプロ圧縮機2台、感温膨張弁、冷媒フィルタ |
| 圧縮機の重量 | 1台約160kg |
| 追加調査 | 試運転時の送風機不作動に対する電源・制御回路・配線の確認 |



機械室内の作業スペースと搬出入経路を確認
今回の圧縮機交換では、機器内部で部品を取り外すだけでなく、重量のある圧縮機を機械室内で搬出入する必要がありました。
作業前に、機器周囲のスペース、圧縮機を取り出す経路、既設配管や電気配線の位置を確認しました。圧縮機の周囲には配管・配線が通っているため、どこを切り離し、どの方向へ取り出すかを確認してから作業を進めています。
今回の機器は、圧縮機の始動に関わるスターデルタ配線が組まれています。復旧時に接続を取り違えないよう、配線を確認しながら取り外しました。
冷媒を回収し、約160kgの圧縮機を取り外す
配管を切り離す前に、機器内の冷媒を回収しました。今回の設備に使用されている冷媒はR22です。
冷媒回収後、配管・配線を切り離して既設圧縮機の取り外しに進みました。交換するのは、No.1・No.2の2台です。
圧縮機は1台約160kgあるため、チェーンブロックを使って機器内部から取り出しました。周囲の配管や配線に接触しないよう、圧縮機の姿勢と移動方向を確認しながら搬出しています。
重量物を扱う工程では、吊り上げることだけでなく、機器内部から取り出し、次の圧縮機を据え付けられる状態にするまでの作業が必要になります。今回も、1台ずつ周囲の状態を確認しながら進めました。

















新しい圧縮機を据え付け、配管・配線を復旧
既設圧縮機の撤去後、新しい全密閉レシプロ圧縮機を据え付けました。
今回の圧縮機は、吸入側・吐出側ともにフランジ接続です。重い圧縮機本体を動かしながら、既設配管の接続位置に合わせる必要があり、据付時の位置調整にも手間がかかりました。
配管側を無理に引き寄せるのではなく、圧縮機の位置を調整し、接続部に負担がかからないように据え付けています。そのうえで、固定状態、配管の接続、電気配線の取り回しを確認しました。
2台とも同じように、据付と接続を一つずつ進めました。




感温膨張弁・冷媒フィルタの交換と冷媒回路の復旧
圧縮機に加え、感温膨張弁と冷媒フィルタも交換しました。
圧縮機の接続部と、関連部品を交換した箇所の配管を復旧し、気密試験を実施。接続部に漏れがないことを確認してから、真空乾燥へ進みました。
真空乾燥後は冷媒を充填し、試運転の準備を行っています。今回の作業範囲は、圧縮機本体の交換にとどまらず、関連部品の交換と冷媒回路の復旧まで含んでいます。







試運転で送風機が動かず、電気回路を調査
圧縮機交換後の試運転では、送風機が作動しない症状が確認されました。
まず確認したのは、今回取り外し・復旧した範囲です。作業箇所に問題がないかを確認したうえで、電源、制御回路、基板出力、リレー回路へと調査を進めました。
この設備は過去に配線の改修が行われており、電気配線図だけでは実際の接続を追いきれない部分がありました。そのため、図面を確認しながら、実機の配線がどこにつながっているかを照合する必要がありました。
数百本に及ぶ配線について、導通と配線ルートを一本ずつ確認し、送風機が動かない原因を追いました。

電圧を追い、交換済みの新品リレー基板の不具合を確認
電圧を確認すると、S相側の回路の途中で約30Vしか確認できない箇所がありました。
配線の導通と接続先を確認しながら調査を続けた結果、交換したばかりの新品リレー基板に不具合があることを確認しました。
新品の部品であっても、それだけで正常と判断することはできません。今回も、交換済みという理由で調査対象から外さず、実際の電圧や出力状態を確認したことが原因の特定につながりました。
今回の送風機不作動は、圧縮機の交換作業とは別に電気回路を調べる必要があった事例です。機器全体の運転状態を確認する中で、追加の不具合を切り分けました。
部品交換箇所だけでなく、設備全体の動作を確認
作業後は、圧縮機2台の交換箇所に加え、冷媒回路、電気回路、試運転時の動作を確認しました。
今回は圧縮機の絶縁不良・起動不良への対応から始まりましたが、交換後には送風機不作動の調査も必要になりました。
設備用エアコンの修理では、交換した部品だけを見るのではなく、圧縮機・送風機・制御回路が組み合わさった状態で確認することが重要です。今回も、重量物の交換と電気回路の原因調査を含めて対応しました。
工場・施設の設備用エアコン修理について
京匠技研では、浜松市を中心に、工場・施設の業務用エアコン、設備用空調の修理に対応しています。対応設備や診断・修理の流れは、業務用・設備用エアコンの修理・故障診断でご案内しています。
大型設備の整備については、室外熱交換器2台とファンモーターを交換したオーバーホール事例も掲載しています。
設備用エアコンの停止や圧縮機交換に関するご相談は、お問い合わせページから承っています。メーカー・型式、設置場所、現在の症状、設備を停止できる時間帯などを、分かる範囲でお知らせください。
⑧ 真空乾燥・試運転準備
気密試験後、真空乾燥を行いました。
冷媒回路内に空気や水分が残らないよう、しっかり真空引きを行います。
真空乾燥後、冷媒を充填し、試運転の準備を行いました。
圧縮機交換後は、冷媒回路だけでなく、電気回路や保護装置の確認も必要になります。
⑨ 試運転確認
圧縮機交換後、試運転を行いました。
その際、送風機が作動しない症状が確認されました。
圧縮機交換直後のため、まずは今回作業した範囲に問題がないか確認します。
そのうえで、電源、制御回路、基板出力、リレー回路を順番に確認しました。
配線本数も何百本と多く、電気配線図と実機を照らし合わせながら確認する作業になりました。
ただ、全体的に改装してあったためかなり苦戦しました。
S相側にて途中から30Vしか来ないためファンが回らない状態となっておりました。
すべての配線の導通を1本ずつ確認し配線のルートもすべて確認。
その結果、交換した新品のリレー基板の不具合を確認しました。
現場では決めつけず、実際の電圧や出力状態を確認しながら原因を切り分けることが大切です。
⑩ 作業後の確認
圧縮機2台の交換後、冷媒回路、電気回路、試運転時の動作確認を行いました。
今回は圧縮機交換に加えて、試運転時に送風機不作動も確認されたため、電気回路の確認まで行っています。
設備用エアコンは、圧縮機、送風機、リレー基板、電磁接触器、安全装置などが連動して運転しています。
そのため、圧縮機を交換して終わりではなく、交換後に機器全体が正常に動くかを確認する必要があります。
基板も再度交換し正常運転確認の上、試運転データを
設備用エアコンの修理について
京匠技研株式会社では、浜松市を中心に、工場・施設・法人様向けの業務用エアコン修理、設備用エアコン修理、更新工事、保守メンテナンスを行っています。
設備用エアコンの圧縮機交換や、大型空調機の不具合でお困りの際は、一度ご相談ください。

