紙を1枚ずつ重ねていく
周囲の経営者や以前お世話になった方々から、考え方が少し人と違うねと言われることが増えました。
自分自身でも、以前とは物事の捉え方や判断基準が少しずつ変化してきたように感じています。
私は日頃から、経営学だけでなく、人としての在り方、原理原則についても学び続けています。
その中で、最近改めて感じていることがあります。
人の成長とは、紙を1枚ずつ重ねていくようなものではないか。
今日1枚重ねたところで、昨日との違いはほとんど分かりません。
明日もう1枚重ねても、劇的に変わるわけではありません。
しかし、それを何年も続けていけば、やがて大きな厚みとなり、揺るぎない土台が築かれていく。
知識を得ること、経験を積むこと、失敗から学ぶこと、自分自身を振り返ること。
そうした日々の小さな積み重ねが、人間としての器を少しずつ大きくしていくのだと思います。
変えてはいけないものと、変えるべきもの
先日、経営や集客に関するセミナーに参加する機会がありました。
そこで改めて感じたのは、時代とともにビジネスの手法は変わっても、経営の本質まで変わるわけではないということです。
インターネットやSNS、AIなどの発展によって、顧客との接点や集客の方法は大きく変化しています。
どれほど優れた技術やサービスを持っていても、その存在を知ってもらえなければ、選んでいただくことはできません。
だからこそ、新しい手法を学び、時代に適応していくことは必要です。
しかし、その根底にある誠実さ、責任感、信頼、感謝といった原理原則まで変えてはいけない。
時代に合わせて手法は変える。しかし、信念という軸は失わない。
私は、そうした経営者でありたいと思っています。
信念を持つことと、謙虚であること
経営者として経験を重ねるほど、自分なりの考え方や判断基準が明確になってきます。
当然、周囲と意見が合わないこともあります。
自分の考えが理解されないこともあれば、考え方の違いから距離が生まれることもあるでしょう。
しかし、私は誰からも好かれる人間になろうとは思っていません。
自分が正しいと信じることを、周囲に合わせるためだけに曲げるつもりもありません。
ただし、ここで忘れてはならないことがあります。
信念を曲げないことと、自分の考えを変えないことは、決して同じではない。
自分とは異なる意見にも耳を傾ける。
自分の判断が間違っている可能性も考える。
相手を尊重し、学ぶべきことがあれば素直に学ぶ。
そのうえで、最後は自分自身の責任で決断する。
本当の強さとは、そうした柔軟さを持ちながらも、自分の軸を失わないことではないでしょうか。
経営者としての成功とは何か
私は、経営者である以上、しっかりと利益を生み出し、事業を成長させていく責任があると考えています。
理想を語るだけでは会社は成り立ちません。
数字と向き合い、結果を出し、会社をより強くしていかなければなりません。
しかし、売上や利益だけが経営者の価値を決めるとも思っていません。
どれほど大きな会社を経営していても、人として尊敬できなければ、私自身はそうなりたいとは思わないでしょう。
反対に、困難な状況でも誠実さを失わず、周囲の人を大切にし、責任を果たそうとする人には、心から敬意を抱きます。
私自身、これまで多くの人に支えられてきました。
苦しいときに助けてくれた仲間、信頼して仕事を任せてくださるお客様、日頃から力を貸してくださる方々。
そうした人たちへの感謝を忘れず、自分自身が成長することで、今度は周囲の人たちにも良い影響を与えられる存在になりたい。
それも、私が経営者として目指している姿の一つです。
人格者であり、立派な経営者になる
私には、まだまだ学ぶべきことがあります。
経営者としても、人間としても、未熟な部分はたくさんあります。
だからこそ、これからも学び続けたい。
知識を積み重ね、経験を積み、自分の判断を振り返り、ときには失敗を認めながら成長していきたいと思います。
目指しているのは、単に事業で成功することではありません。
人としての人格を磨き、周囲から心から信頼され、尊敬される経営者になること。
そして、自分が成長するだけではなく、関わってくれる人たちの人生にも良い影響を与えられる人間になることです。
簡単なことではないでしょう。
しかし、私にはやるべきことがあります。
大切な仲間を守り、会社を成長させ、さらに高い目標へ挑戦していく。
そのためにも、これから先、どれほど経験を重ねても、学び続ける姿勢だけは失いたくありません。
今日の学びが、明日すぐに成果となって現れるとは限りません。
それでも、今日も紙を1枚重ねる。
明日もまた1枚重ねる。
その積み重ねが、やがて自分自身を支える揺るぎない土台になると信じています。
高い志を持ち、謙虚に学び、誠実に行動し、結果で示す。
そんな経営者を目指して、これからも歩み続けます。
