設備用エアコンの水漏れ原因はドレンパン腐食か|50馬力機で受けを製作し排水を立て直した事例【浜松市】
設備用エアコンの水漏れは、単に受け皿の汚れやドレン詰まりだけで起きるとは限りません。
特に工場の設備用エアコンでは、内部の腐食や構造上の制約が絡むと、部品交換だけでは現実的に収まらないケースがあります。
今回は浜松市の工場にて、ダイキン製50馬力の設備用エアコンで水漏れが発生した事例です。点検の結果、室内機下部ドレンパンの腐食を確認しました。ただし、この機械は下部ドレンパンを交換するために室内機を全分解しなければならない構造で、現場条件を考えると通常の部品交換が現実的ではありませんでした。そこで今回は、受け(ドレンパン)を製作し、固定・防水・排水経路まで含めて現実的に効く対策を組んだ修理事例として整理しています。
①依頼背景
浜松市の工場にて、設備用エアコンからの水漏れについてご相談をいただきました。
工場設備では、水漏れは単なる不快の問題ではありません。
床面、周辺設備、衛生面、作業環境に影響しやすく、放置するほど別の問題につながりやすくなります。
しかも今回のような設備用エアコンは、一般的な業務用エアコンよりも構造が大きく、部品交換の難易度も高い機械です。
そのため、ただ交換部品を入れれば済む話ではなく、現場で本当に成立する対策を考える必要がありました。
②概要(場所・症状・対象設備)
【場所】浜松市の工場
【症状】室内機下部からの水漏れ
【対象設備】ダイキン製 50馬力 設備用エアコン
【現場条件】下部ドレンパンは室内機を全分解しないと外れない構造
今回のポイントは、水漏れそのものよりも、
「原因部位にどう現実的に手を入れるか」
にありました。
構造上、正攻法の部品交換が難しい場合は、原因を見たうえで、運用に耐える修理方法へ組み替える必要があります。
③診断
まずは水漏れの出方と、室内機下部の状態を確認しました。
水漏れというと、
・ドレン詰まり
・勾配不良
・一時的な結露
が疑われることも多いですが、今回はそうした単純な要因ではありませんでした。
点検を進めると、室内機下部ドレンパンの腐食が進んでおり、水を正常に受けきれない状態になっていました。
つまり、排水以前に「受けるべき部位そのもの」が傷んでいたことが、今回の漏水の主因です。
④原因特定
今回の水漏れ原因は、室内機下部ドレンパンの腐食です。
ただし、この機械では、腐食した下部ドレンパンを通常通り交換しようとすると、室内機を大きく分解しなければなりません。
現場条件や工数、設備停止の影響まで考えると、それは現実的な選択ではありませんでした。
ここで重要なのは、
「原因を特定すること」と
「その原因にどう現場で対応するか」は別で考えることです。
今回は、腐食という原因を押さえたうえで、機械の構造と現場制約を踏まえ、受けを製作して排水を立て直す方向で判断しました。
⑤修理方針
今回の方針は、腐食した下部ドレンパンを無理に全交換するのではなく、受け(ドレンパン)を製作し、現場で維持管理しやすい形で水を確実に処理することでした。
そのため、次の考え方で進めました。
・腐食部の状態を確認する
・通常交換が現実的かどうかを判断する
・受け(ドレンパン)を製作する
・固定、防水、排水経路まで一体で組む
・後から管理しやすい形で仕上げる
修理は、部品表どおりの交換だけが正解ではありません。
現場条件に合わせて、原因を押さえたうえで、再発しにくく管理しやすい状態へ持っていくことが大切です。
⑥作業工程
今回の作業は、概ね以下の流れで進めました。
・室内機下部の状態確認
・腐食状況、漏水状況の把握
・受け(ドレンパン)壁部分の製作
・コーキング前の下処理
・アンカー打ちによる固定
・溝部を含めたコーキング仕上げ
・排水が元ドレンへ流れるよう経路を整える
このような作業では、受けを作るだけでは不十分です。
固定、防水、排水の3点がきちんと成立していなければ、結局また漏れます。
今回は、後から見ても管理しやすい形を意識しながら、対策全体を組み立てています。





⑦結果確認
施工後は、水を受ける構造と排水経路が整理され、漏水対策として成立する状態まで復旧しました。
今回の対応で重要だったのは、
・腐食部位を原因として明確にできたこと
・通常交換が現実的でないことを判断できたこと
・受け製作により現場で成立する対策へ落とし込めたこと
・固定、防水、排水経路まで一体で整理できたこと
です。
単に一時的な漏れ止めではなく、現場条件に合わせて「水をどう受けて、どう逃がすか」を再構成できたことが、今回の修理の価値です。
⑧判断ポイント・ご相談について
今回の事例で重要だったのは、水漏れの原因を単なる詰まりや一時的な不具合と見なさなかったことです。
設備用エアコンで次のような症状がある場合は、早めの点検をおすすめします。
・室内機下部から水が落ちる
・ドレン詰まりを取っても改善しない
・腐食が見えている
・工場設備で停止や漏水の影響が大きい
・通常の部品交換が現実的か判断してほしい
特に設備用エアコンは、一般的なパッケージ機より構造が大きく、修理方法も現場ごとに変わります。
だからこそ、原因を押さえたうえで、交換・補修・製作対応のどれが最も現実的かを整理することが大切です。
同様の症状でお困りの方は、京匠技研株式会社までご相談ください。止制約がある中での修理方針整理にお困りの方は、現場条件を踏まえて「止めないための対策」から対応します。

