業務用エアコンから風が出ない原因はファンモータロックか|5馬力ビルトイン空調機をアッセンブリ交換で復旧した事例【湖西市】
①依頼背景
湖西市のテナントにて、ダイキン製ビルトイン空調機の修理対応を行いました。
ご相談内容は、**「エアコンから風が出ない」**という症状です。
業務用エアコンで風が出ない場合、冷媒回路の不具合ではなく、室内機側の送風系統に原因があることがあります。
今回も点検を進めたところ、ビルトイン室内機のファンモータがロックしており、ファンが正常に回らない状態でした。
送風できない状態では、冷房・暖房能力が室内に届きません。
また、モータがロックしたまま通電状態になると、発熱や周辺部品への負担にもつながります。
そのため、原因を切り分けたうえで、ファンモータとシロッコファンを含むアッセンブリ交換を行いました。
②概要
今回対応したのは、湖西市内のテナントに設置されている、ダイキン製5馬力のビルトイン空調機です。
症状は、室内機から風が出ないというものでした。
点検時には、ビルトイン側のファンモータがロックしており、モータ部が高温になっている状態でした。
主な作業内容は、ファンモータとシロッコファンを含むアッセンブリ交換です。
現場条件によってはモータ単体で交換できる場合もありますが、今回は復旧の確実性と作業後の安定性を考え、モータとファンを一式で交換する方針としました。
ビルトイン空調機は、天井内に本体が納まっているため、分解・部品交換・復旧確認に手間がかかります。
特に5馬力クラスになると、部品にもある程度の重量があり、無理な姿勢で作業すると機器側の破損や作業者側の負担につながります。
そのため、作業スペース、部品の取り外し方向、配線の取り回し、ファン周辺の干渉を確認しながら、確実に復旧できる手順で作業を進めました。
③診断
点検時にまず確認したのは、室内機側の送風状態です。
運転指令は入っているものの、室内機から十分な風が出ていない状態でした。
そのため、フィルター詰まりや吸込口・吹出口の閉塞だけでなく、ファンモータ、シロッコファン、制御系統の状態を確認しました。
確認の結果、ファンモータがロックしており、正常に回転できない状態でした。
さらに、モータ部には発熱も見られました。
このような状態では、運転を続けても室内に風が送られません。
また、モータに負荷がかかり続けることで、保護装置の作動や電装部品への影響が出る可能性もあります。
送風不良は、単に「風が弱い」「風が出ない」という症状に見えますが、原因は複数あります。
たとえば、以下のような原因が考えられます。
- ファンモータ不良
- シロッコファンの固着・破損
- ファンへの異物噛み込み
- ドレンパンや内部部品との干渉
- 制御基板からの出力不良
- コネクタや配線の接触不良
- フィルターや熱交換器の汚れによる風量低下
今回は、点検結果からファンモータのロックが主原因と判断しました。
④原因特定
今回の不具合は、ビルトイン室内機のファンモータがロックしたことで、シロッコファンが回転できず、風が出ない状態になっていました。
ファンモータの不具合は、初期段階では異音や風量低下として現れることがあります。
その後、軸受けの劣化や回転抵抗の増加が進むと、モータが熱を持ち、最終的に回転できなくなることがあります。
今回のようにモータがロックしている場合、無理に運転を続けても改善することはほとんどありません。
むしろ、発熱や異常負荷によって、周辺部品や制御部品に影響が広がる可能性があります。
また、ビルトイン空調機の場合、ファン周辺の汚れや摩耗、部品の経年劣化も同時に確認する必要があります。
単にモータだけを交換しても、ファン側に歪みや汚れ、回転抵抗が残っていると、交換後のモータに余計な負荷がかかることがあります。
そのため今回は、モータ単体ではなく、ファンを含めたアッセンブリ交換を選択しました。
⑤修理方針
今回の修理では、ファンモータとシロッコファンを含むアッセンブリ交換で対応しました。
同じような機種でも、現場条件によってはモータ単体交換で対応できる場合があります。
ただし、ファンの抜き取りが難しい場合や、軸の固着、ファンの汚れ・変形、作業スペースの制約がある場合は、モータ単体交換よりもアッセンブリ交換の方が確実なケースがあります。
今回重視したのは、復旧後に安定して送風できる状態に戻すことです。
ファンモータは回転部品です。
交換後に芯ずれ、干渉、締結不良、配線の取り回し不良があると、異音や振動、再故障につながります。
そのため、部品交換後は、ファンの回転状態、干渉の有無、異音、風量、運転状態を確認する方針で進めました。
⑥作業工程
今回の主な作業工程は以下の通りです。
- 運転状況の確認
- 室内機から風が出ない症状の確認
- ファンモータのロック状態確認
- モータ発熱状態の確認
- ビルトイン室内機の分解
- ファン周辺部品の取り外し
- 既設ファンモータ・シロッコファンの取り外し
- 新旧部品の比較確認
- アッセンブリ部品の取り付け
- 配線・コネクタの復旧
- ファンの回転確認
- 干渉・締結状態の確認
- 試運転
- 風量・異音・振動の確認
5馬力クラスのビルトイン空調機になると、部品にも重量があり、天井内での作業姿勢も制限されます。
特にビルトイン型は、天井カセット型のように下から大きく開口して作業できる機種ばかりではありません。
機器の納まりや天井内のスペースによっては、部品の抜き取り方向や作業順序を考えながら進める必要があります。
今回は、作業性と安全性を考え、2名体制で交換作業を行いました。





⑦作業後の確認
アッセンブリ交換後、試運転を行い、送風状態を確認しました。
交換後は、室内機から正常に風が出るようになり、運転音も改善しました。
ファンモータとシロッコファンを一式で交換したため、送風系統の状態もリセットされ、運用上の不安が軽減されました。
作業後には、以下の点を確認しています。
- ファンが正常に回転しているか
- 運転中に異音がないか
- 振動が出ていないか
- 風量が回復しているか
- 配線やコネクタに問題がないか
- 内部部品とファンが干渉していないか
- 運転中に異常停止しないか
送風系の修理では、交換して風が出れば終わりではありません。
ファンは高速で回転する部品のため、わずかな干渉や組付け不良が、異音や再故障につながることがあります。
そのため、復旧後の運転音と回転状態まで確認して作業完了としました。
⑧風が出ない症状で考えられる原因
業務用エアコンで「風が出ない」と言われる場合、原因は冷媒不足や圧縮機不良とは限りません。
室内機側の送風系統に原因があることも多くあります。
代表的な原因としては、以下のようなものがあります。
- ファンモータの不良
- シロッコファンの固着
- ファンへの異物噛み込み
- フィルター詰まり
- 熱交換器の汚れ
- 制御基板の不良
- コネクタや配線の接触不良
- ドレンパンや断熱材との干渉
- リモコン設定や運転モードの影響
特に、以前より風量が弱くなった、運転音が大きくなった、ゴロゴロ音や擦れ音がする、焦げたようなにおいがする、といった症状がある場合は注意が必要です。
ファンモータが完全に止まる前であれば、早めの点検で原因を把握できることがあります。
⑨このような症状はご相談ください
以下のような症状がある場合は、送風系統の不具合が起きている可能性があります。
- エアコンから風が出ない
- 以前より風量が弱い
- 風にムラがある
- 室内機から異音がする
- ゴロゴロ音、唸り音、擦れ音がする
- 焦げたようなにおいがする
- 運転しているのに部屋が快適にならない
- 室内機の中で何かが当たっているような音がする
- ファンが回っていない
- 他業者に原因が分からないと言われた
業務用エアコンは、送風が止まると冷暖房能力が室内に届かなくなります。
店舗や事務所、施設では、室内環境の悪化がそのまま業務に影響する場合があります。
湖西市周辺で、ビルトイン空調機の送風不良、ファンモータ交換、異音、風量低下でお困りの場合は、現場状況を確認したうえで、修理方法を判断いたします。
⑩まとめ
今回は、湖西市のテナントにて、ダイキン製5馬力ビルトイン空調機のファンモータロックによる送風不良を修理しました。
点検の結果、ファンモータがロックしており、正常に送風できない状態でした。
今回は、復旧の確実性と作業後の安定性を考え、ファンモータとシロッコファンを含むアッセンブリ交換で対応しています。
ビルトイン空調機は、天井内に本体が納まっているため、分解・交換・復旧確認に手間がかかります。
また、5馬力クラスになると部品にも重量があり、作業スペースや安全面にも配慮が必要です。
京匠技研株式会社では、湖西市・浜松市周辺で、業務用エアコン、ビルトイン空調機、天井カセット形、ビル用マルチ、設備用エアコンなどの修理・更新工事・保守点検に対応しています。
「風が出ない」「異音がする」「効きが悪い」「エラーで止まる」といった症状がある場合は、原因を切り分けたうえで、修理・更新・保守の方向性を整理してご提案します。
同様の症状でお困りの方へ
湖西市・浜松市周辺で、業務用エアコンの送風不良、ビルトイン空調機のファンモータ交換、異音・風量低下でお困りの方は、京匠技研株式会社へご相談ください。
現場の機器構成、使用状況、故障状態を確認したうえで、修理で対応できるのか、部品交換が必要なのか、更新工事を検討すべきなのかを判断いたします。

