40馬力設備用エアコン修理|160kg全密閉レシプロ圧縮機交換作業|浜松市

浜松市の工場にて、設備用エアコン40馬力の空調機修理を行いました。

今回は、全密閉レシプロ圧縮機を2台交換する工事です。

設備用エアコンは、一般的な店舗用エアコンや事務所用エアコンよりも能力が大きく、冷媒回路・電気回路ともに確認範囲が広くなります。

圧縮機を交換して終わりではなく、交換後の試運転で正常に運転できるかまで確認しました。

① 依頼背景

生産工場で使用されている設備用エアコンにて運転しないとの不具合があり、修理対応を行いました。

対象機器はダイキン工業製の40馬力の大型空調機です。

現地確認の結果、No.1圧縮機は絶縁不良、No.2圧縮機は起動不良という状態でした。

圧縮機交換が必要な状態であったため、全密閉レシプロ圧縮機2台の交換を行うことになりました。

工場や大型施設で使用されている設備用エアコンは、停止すると作業環境や設備環境に影響が出る場合があります。

そのため、できるだけ確実に原因を整理し、交換後の運転確認まで行うことが重要です。

② 概要

今回の作業概要は以下の通りです。

・対象機器:ダイキン工業製 設備用エアコンFRYJ1120P
・設置場所:工場 機械室
・作業内容:全密閉レシプロ圧縮機を2台交換、感温膨張弁及び冷媒フィルタ交換、ファン不作動による全配線チェックなど
・付帯作業:冷媒回収、重量物取り外し、設置工事、配管接続、気密試験、真空乾燥、試運転確認

③ 作業前準備

作業前に、機械室内の作業スペース、圧縮機の搬出入経路、既設配管、電気配線の確認を行いました。

設備用エアコンは機器が大きく、圧縮機本体にも重量があります。

そのため、取り外し時に周囲の配管や配線を傷めないよう、事前に確認してから作業を進めました。

④ 冷媒回収

まずは冷媒回収を行いました。

圧縮機を交換するため、冷媒を回収し、配管を切り離せる状態にしていきます。

大型機のため冷媒量も多く、回収作業にも時間がかかります。

回収後、圧力が下がっていることを確認し、圧縮機の取り外し作業へ進みました。

この機械は、冷媒R-22を使用しているため現在生産中止となっております。

⑤ 既設圧縮機の取り外し

既設の全密閉レシプロ圧縮機を取り外しました。

今回はNo.1圧縮機、No.2圧縮機の2台交換です。

この圧縮機はレシプロ圧縮機のためスターデルタの配線が組まれています。
復旧時に間違いが出ないよう確認しながら取り外します。

40馬力クラスの設備用エアコンになると、圧縮機本体も160kgとかなりの重量があります。

搬出時は、周囲の部品に接触しないよう注意しながら作業を行いました。

⑥ 新品圧縮機の据付

既設圧縮機を取り外した後、新しいレシプロ圧縮機を据え付けました。

据付位置を確認し、配管接続部に無理が出ないよう調整しながら作業を進めます。

圧縮機交換は、部品を入れ替えるだけではありません。

吸入側・吐出側ともにフランジ接続になりますが、圧縮機の重量が重いため位置決めがかなり難しいです。

配管の位置、固定状態、配線の取り回しなどを確認しながら復旧していきます。

今回は2台交換のため、1台ずつ確認しながら据付を行いました。

⑦ 配管接続・気密試験

圧縮機据付後、感温膨張弁・冷媒フィルタも交換しております。

その後、冷媒配管の接続を行いました。

配管接続部に不備があると、冷媒漏れや再修理につながります。

そのため、接続後は気密試験を行い、漏れがないことを確認しました。

気密試験で問題がないことを確認した後、真空乾燥へ進みます。

設備用エアコンの室内機
設備用エアコンの室内機内部
設備用エアコン室内機内部2枚目
冷媒回収機を用いたガス回収
室内機にマニホールドゲージを取り付けた様子
室内機内部の四路切換弁の様子
設備用エアコンの室内機ファンモーター
新品のレシプロ圧縮機
新品のレシプロ圧縮機2台
設備用エアコンの室内機のレシプロ圧縮機を職人が取り外しにかかる様子
チェーンブロックを用いてレシプロ圧縮機を取り外す様子
チェーンブロックを使い職人がレシプロ圧縮機を取り外す様子
冷媒フィルタを溶接する様子
感温膨張弁を取り替える様子
感温膨張弁を取り替える様子
取り替えた新品のレシプロ圧縮機の様子

⑧ 真空乾燥・試運転準備

気密試験後、真空乾燥を行いました。

冷媒回路内に空気や水分が残らないよう、しっかり真空引きを行います。

真空乾燥後、冷媒を充填し、試運転の準備を行いました。

圧縮機交換後は、冷媒回路だけでなく、電気回路や保護装置の確認も必要になります。

⑨ 試運転確認

圧縮機交換後、試運転を行いました。

その際、送風機が作動しない症状が確認されました。

圧縮機交換直後のため、まずは今回作業した範囲に問題がないか確認します。

そのうえで、電源、制御回路、基板出力、リレー回路を順番に確認しました。

配線本数も何百本と多く、電気配線図と実機を照らし合わせながら確認する作業になりました。

ただ、全体的に改装してあったためかなり苦戦しました。

S相側にて途中から30Vしか来ないためファンが回らない状態となっておりました。

すべての配線の導通を1本ずつ確認し配線のルートもすべて確認。
その結果、交換した新品のリレー基板の不具合を確認しました。

現場では決めつけず、実際の電圧や出力状態を確認しながら原因を切り分けることが大切です。

⑩ 作業後の確認

圧縮機2台の交換後、冷媒回路、電気回路、試運転時の動作確認を行いました。

今回は圧縮機交換に加えて、試運転時に送風機不作動も確認されたため、電気回路の確認まで行っています。

設備用エアコンは、圧縮機、送風機、リレー基板、電磁接触器、安全装置などが連動して運転しています。

そのため、圧縮機を交換して終わりではなく、交換後に機器全体が正常に動くかを確認する必要があります。

設備用エアコンの修理について

京匠技研株式会社では、浜松市を中心に、工場・施設・法人様向けの業務用エアコン修理、設備用エアコン修理、更新工事、保守メンテナンスを行っています。

設備用エアコンの圧縮機交換や、大型空調機の不具合でお困りの際は、一度ご相談ください。